2010/09/27

とてもとても、大きな大きな、想像の何百倍何千倍の偶然の中で、紛れもなく存在する三匹の話(その2)


























さみしがりやなねことさぼりがちないぬとしょうじきなねこのはなし


「食べるのって楽しいね。」

「楽しいとはちょっとちがうよ。」

「うん、そんな気がするね。」

「それってどんな感じかな?」

「いつもより少しゆっくりで。」

「のんびりってこと?」

「それもちょっとちがうなあ。」

「よろこびってやつかな。」

「う〜ん。」

「こわくないって感じかな。」

「こわくないって感じかあ。」

「でも、楽しいもやっぱりあるよ。」

「うん、そうかもしれないね。」

「たくさんがいっぱいってことだね。」

「またうれしくなってくるね。」

「笑ってしまうね。」

「うん、笑ってしまうね。」

「笑うのっていいよね。」

「いつも笑っていられるのかな?」

「楽しいがいっぱいなら!」

「楽しいがいっぱいはいいね!」

「でも、さみしい時もあるよね。」

「それに、悲しい時もあるね。」

「なんでさみしいの?なんで悲しいの?」

「どうだろう、なんでだろう。」

「雨のせいって言ってもいい?」

「秋のせいって言ってもいい?」

「それよりも自然に出てくるよ!」

「何かを予感してるのかな?」

「それとも昔を見ているの?」

「今はどこに行ったのかな?」

「わからなくてもいいんだよね。」

「わからなくてもだいじょうぶ。」

「わからなくても笑えるよ。」