歩く、流れる。
夢のような湖が
羽ばたく出来事が
廻ってばかりの好物の
いつでも急な優しさと
アスパラガスに拠りかかり
休日の中に隙間を見つける。
歩く、流れる。
滴り落ちるガラス
辿り着かないカラス
コンクリートを突き放す
カーテンは心此処に非ず
人工の光に愛を求められ
眠ったふりでまた温もりを見る。
歩く、流れる。
昨日はみだした朝日の
たしか三つ目の食事は
虐げられた屋上で
アライグマの手紙のソースに
追い越されるかたちで
虹色の音楽を飲み干した。
歩く、流れる。
チルアウト中の辞書に
見透かされた器で
遠くからの言葉を
雨雲の教えを連れて
弱気なスピーカーの角度で
約束を破りに行く。
歩く、流れる。