2010/05/08

歩く、流れる



























歩く、流れる。

夢のような湖が
羽ばたく出来事が
廻ってばかりの好物の
いつでも急な優しさと
アスパラガスに拠りかかり
休日の中に隙間を見つける。


歩く、流れる。

滴り落ちるガラス
辿り着かないカラス
コンクリートを突き放す
カーテンは心此処に非ず
人工の光に愛を求められ
眠ったふりでまた温もりを見る。


歩く、流れる。

昨日はみだした朝日の
たしか三つ目の食事は
虐げられた屋上で
アライグマの手紙のソースに
追い越されるかたちで
虹色の音楽を飲み干した。


歩く、流れる。

チルアウト中の辞書に
見透かされた器で
遠くからの言葉を
雨雲の教えを連れて
弱気なスピーカーの角度で
約束を破りに行く。


歩く、流れる。